県道3号は海沿いを伸びる国道345号といったん合流し、岩船、そしてトンネルを経由して村上へと続いていた。
結局、村上駅に到着したとき、時計は午後2時半を指していた。
例の土産屋のおばさんに聞いたレストラン探索は早々に諦め、「ポレール」もすでに念頭に無かった僕らは、村上の名物である牛と鮭、どちらが良いかの相談に移っていた。同行者が最近鮭を食べていたとのことで牛に決まる。
駅前の観光案内図で店を調べ、また自転車を漕ぎ出す。その途中、高校好きの僕は村上桜ヶ丘高校の前で一枚。
村上牛を扱う店は2件該当があったが、そのうち1件は準備中の札が下がっていたので、もう1件へ。途中、自転車屋を見つけ、300円払ってチェーンにオイルを挿してもらう。不快な音はしなくなり、ペダルも明らかに軽くなった。
村上牛屋ではとろける牛刺し丼と村上牛トロ握りを頼んだ。


違うものを頼んだ同行者は「すごくうまそう」と言っていた。実際、写真で見るととてもおいしそうだ。けれど、実際に食べた僕としては大いに不満だった。
ご飯の量が少ないことに関してはこういったものの宿命なのでもはや何も言わないが、ご飯そのものが暖かくはなかったし、ところどころ固かった。炊飯器で炊いたご飯を保温状態で放っておいたような感じだった。
もともと僕は食べ物には出費を厭わない主義だし、好みから多少外れたものでもおいしくいただける能力の持ち主ではあるけれど、あまりに価格とかけ離れた味だと非常に不快な気分になるとこのとき初めて知った。
ちなみに、その店のメニュー表がこれ。
まったくとろけなかったし、本物のトロのほうが柔らかかったぞ。以前食べた馬刺しと味が似ていたし、騙されて出されても違いはわかるまい。やっぱり牛は火を通すのに限るのかもしれない。
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