近年になってネットで注目されている「グンマー」に旅行に行ってきた(註:彼ら東京人にとって、新潟(ニーガタ)はさらにその奥地に存在するとされ、マルコポーロの時代で言うジパング的な扱いになってます。もちろんネタですが)。
レンタカー借りて、上信越道・関越道。車運転するのは久しぶり。けれど、もともと飛ばす用途で作られている道路を飛ばしたところで特段気持ちよくない。市街地で色んな情報読み取って安全に運転するほうが、技術介入要素が豊富で楽しい。
途中、越後川口SAで昼食を摂る。このときすでに12時前。
じつは、当初の予定では朝の9時に新潟を出て、13時までに館林でなまずを食べる予定だった。その予定が狂ったのは、僕が少し寝坊したこともあったが、友人の一人がiPhoneを予約していたからだった。何でも新潟で扱う店が新津と長岡と東新潟の3つのauショップにしかないらしく、10時の開店を待たなければならなかったのだ。僕らが店舗に到着したとき、取り扱い店舗が限定されているだけあって、for stevenとも称されるiPhone4Sを求める客が予約待ちの列を作っていた。ちなみに、この店舗で前の職場で同僚だった人と再会した。僕のことを覚えてくれていたようで嬉しい。
予約が完了して高速に乗ったのが11時を回ろうかという頃。予定より2時間遅れての出発だった。目星をつけていたなまず料理の店が15時で一旦店じまいということもあり、何の変哲も無い山菜うどんで妥協した次第だ。
渋川伊香保ICで降りた僕らは、伊香保の温泉街をそのまま通過し、榛名山へ向かった。知る人ぞ知る、頭文字Dの主舞台である。劇中では「秋名山」という名前で描写されている。
写真は榛名湖。拓海となつきとか、拓海と樹とか、文太と店長とか、文太と小柏とか、キャラ同士が重要な会話をする際にやたらとよく出てくる場所だ。
……という場所柄、ぜったいにいるだろうなと思っていたが、やっぱりいた、パンダトレノ。
峠道に関しては、ヴァーチャルで何度も走ったことがあり、道順や走り方もそれなりに知ってはいた。その、何度も走った峠道が今、実際に存在している! 走っている! タイトなヘアピン! 涎が出そうだ。できれば道路幅目一杯使ってコーナリングしたかったが、そこは何とか抑えた。だいたい、レンタカーのヴィッツで攻めたところで格好がつかない。対向車も多い。
それでも、つい立ち上がりで必要以上に加速したり、ブレーキングを遅らせたりしてしまう僕を見かね、同乗者から抗議の声があがり、帰り道では運転を交替させられることになってしまったorz
とはいえ、運転を交替した友だちにしても結構運転が荒かったが。いわく、「これは気持ちわかるわ」とのこと。
道中にある展望台からの景色。こうしてるあいだにも、山間からはスキール音が頻繁に聞こえ、S2000、インテグラ、ランエボ、スープラ、シルビアといった名だたるスポーツカーが疾駆していっていた。
次に向かったのは榛名神社。縁結びの神様がいるという。
正直期待していなかったが、参道が長く色々あって結構楽しめた。
水琴窟。アングルの関係で見えないが、岩に中空の竹が2本刺さってて、2人で同時に同じ音を聴くことができれば末永く幸せになれるという、もっともらしい曰くが付いている。曰くはともかく、音を聴いてみたかったが、このカップルだらけの中、男1人で聴きに行く度胸は無い(男同士で聴きに行く度胸はもっと無い)。
拝殿の前では社務所があって、恋みくじというものが、捨てたら呪われそうな折り紙人形とセットで販売されていた。買ってみた。運勢はそのものは中吉で、恋愛運が、
「一人の夜々は辛くても 実に素晴らしい人に遇い 熱い愛を交す運勢の下にあります 気付かないでも恋されているかも知れません その時こそ一つの愛に生きましょう 今こそ倖せを祈りましょう」
こういうのをやるたび、こういうような宣託をここ5,6年ずっと言われ続けている。
「その時こそ一つの愛に生きましょう」。「その時」って何ね!? 「一つの愛に生きましょう」言われなくてもそうするわw
この無難な加減こそ、中吉であるというなによりの証拠だ。
もう、僕は疲れたよ、パトラッシュ。
ちなみに、大好きな彼女がいる友だちがやったら、同じく中吉だったが「枯葉のように儚く散る」と書かれていた。本気で嫌がっていた。枝に結んだ後も不吉そうにしていて、悪いけどおもしろかった。
みそおでん。おでん、というか群馬名物こんにゃく。そして、確かにおいしかった。こんにゃくがおいしいと思ったのは初めてだ。
「無限龍」「テレパシー」「おあしす」。こういう意味不明な看板も旅での醍醐味のひとつ。デザインからして「おあしす」が店名のようだが、「無限龍」? ググッてもデュエルマスターズしかヒットしない。さらに「テレパシー」が拍車をかける。果たしてこの3つの文章はどのように繋がるのか。
……まあ、この場では答えは出ないよね(ドヤ顔)。
榛名神社を辞す頃には日が目立って傾き初め、若干肌寒さを感じるようになった。色づきはじめた紅葉を眺めながらこの日宿泊する旅館にたどり着く。
ちょっと奮発しただけあり、部屋の広さといい、設備といい、文句のつけどころは無かった。温泉も内風呂と露店風呂がそれぞれ2カ所ずつある。
夕食の時間まで石段街を散策することに。
温泉が流れてる。
石段の途中には外湯や雑貨屋、射的場などが複数あり、僕たちは手裏剣投げに挑戦することにした。
3投中1発命中させた僕の戦利品。
衝撃を与えると4色に激しく光る。現在は猫のおもちゃと化してますw
土産物屋でおみやげ物色したり、竹林に囲まれた超高級旅館を遠目に覗き込みながら散策を続ていると、あっという間に日が落ちていた。お腹も減っている。
人間の五感を文章で描写するのは相当な高等技術だと思う。というわけで、さしあたり、おいしかった、とだけ表現しておこう。
初めて食べた湯葉のなんと美味だったことか。上州牛の柔らかさには思わず頬が緩んだ。このあとご飯と鮎の塩焼き、そしてデザートも出て、味・量ともに大満足の食事だった。
温泉には1時間くらい浸かっていただろうか。温まったら外に出て温泉街の風景眺め、入りなおし、また温まったら、を繰り返した。
就寝は確か23時くらい。彼らはいつも寝るのが早い。せっかくだしもうちょっと話そうや、と思いつつも、弛緩しきった体と久しぶりに横になる柔らかな蒲団が僕にそれを許さず、僕もそれに抗うことなく穏やかな気持ちで目を閉じた。
1日目終了。